静岡木工が特別社殿をタイ王国に建設
  

遠江國一宮 小國神社が初の海外に創建

神棚・神具の製造・販売・卸しを行う「神棚の里」を運営する株式会社 静岡木工は、「サハグループ」(会長 ブンヤシット・チョークワタナー氏)が運営する複合施設「J-PARK シーラチャ 日本村」(タイ王国チョンブリ県シーラチャ)内に建立される「シラチャ小國神社」の社殿建設を行いました。
当社は創業以来60余年にわたり、家庭で祈りと感謝をする場である神棚の製造・販売・卸しを行なってまいりました。海外に屋外用社殿を建設するのは、会社創業以来初めてのことです。
  

シラチャ小國神社の特別拝殿

     

    [目 次]

  1. ・史上初!海外に小國神社創建
  2. ・静岡木工による「シラチャ小國神社」特別社殿の建設
  3. ・シラチャ小國神社 美しい社殿装飾
  4. ・小國神社の象徴 大黒様の像
  5. ・日本とタイのご縁を結ぶ 日本の文化発信の地

 

◎史上初!海外に小國神社創建
シラチャにある日本をテーマにした複合施設「J-PARK シーラチャ 日本村」。「サハグループ」が運営する本施設は今年で開業10周年の節目となります。現在約7千人の日本人が暮らすシーラチャに、地域の日本人とタイ人の更なる交流の活性化を狙い施設の一角に神社を創建するプロジェクトを立ち上げました。
本プロジェクトでは、静岡県森町に鎮座する遠江國一宮 小國神社の神霊を分け遷し、「シラチャ小國神社」を創建することになりました。遠江國一宮 小國神社は、創建(西暦555年)以来、1460年以上にわたり地域の安寧と国家発展、世界の平和を祈る場所として、国内外より多くの参拝者が訪れます。
 


遠州一宮 小國神社

神社本庁に所属する静岡県内の神社が海外に分社を構えるのは初めての事で、歴史的な出来事となります。
2024年10月25日(金)に行なわれる「シラチャ小國神社 創建奉告祭(そうけんほうこくさい)」には小國神社の神職が出向し奉仕し、タイ王国と日本から約60名が参列します。
 

神職が列をなして参進する様子

 

◎静岡木工による「シラチャ小國神社」特別社殿の建設
今回のシラチャ小國神社特別社殿の製作は、遠江國一宮 小國神社よりご縁を賜り行いました。当社の屋外用社殿が海外に建設されることは、創業以来初めてのことです。
特別社殿は、日本でも数少ない宮大工が1年以上の時間かけて日本国内で作り上げました。
 


特別社殿の製造を行う宮大工たち

 

木材を一つ一つ手作業で削っていく

 
 
シラチャ小國神社建立予定の場所には既に石製の台座の工事が完了しており、この上に特別社殿を乗せます。

特別社殿を乗せるための台座。汚れないようにビニールシートが掛けられていた。

 
日本国内で製作された特別社殿は、破損の無いよう厳重な梱包が施され、コンテナ船で海を渡って搬入されます。搬入時、屋根部分と胴部分が分かれて搬入されるので、現地で設置施工作業を行いました。
 

台座に乗った胴部分

 
 
銅板で出来た屋根は日本国内でも指折りの板金職人が葺き、出来たばかりの美しい輝きを放ちます。
クレーンで屋根を持ち上げ、胴部分に乗せるように取り付けます。

日本とタイの職人たちが心を込めて建設作業にあたった

現地での施工は、3名の日本の宮大工と15名のタイの作業員が力を合わせて行いました。日本とタイの職人たちが心を込めて協力した特別社殿の建設は、両国の絆をさらに深める素晴らしい出来事となりました。
シラチャ小國神社がこれからの未来、タイと日本の両国民を見守る日本文化を発信する場所となることを願っています。

 

 
◎シラチャ小國神社 美しい社殿装飾
全体の高さは台座を含め約3メートル、幅は1.5メートル程となります。
社殿の木鼻には龍や獅子が施されており、その繊細で美しい彫刻に思わず息を呑みます。
 


シラチャ小國神社の特別社殿にあしらわれた美しい社殿彫刻


社殿正面には凛々しい龍の彫刻。

 
社殿の蟇股に本来は鶴が施されることが多いのですが、タイの文化にも重要な役割をもつ「象」があしらわれており、ここでしか見ることのできない特別仕様となっています。
 

親子の象が彫刻されている

 

 

◎小國神社の象徴 大黒様の像
神社の境内には、小國神社の御祭神である「大国様(だいこくさま)」の像も建てられました。
一般に「大国様」と呼ばれ親しまれる神様は、正式には「大己貴命(おおなむちのみこと)」「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と呼ばれ、神話・古事記の中でも「因幡の白うさぎ」を助けられた心優しい神様です。
 



大国様は、神話の中で国土開発・殖産・医療などの知識や文化を人々に授けられるなど大きな力を発揮されました。そのため、現代でも福徳円満・家内安全・縁結び・開運厄除・諸産業及び医療の発展などの御神徳の高い神様として崇敬されています。
 

 

◎日本とタイの縁を結ぶ 日本文化発信の地
本社である遠江國一宮 小國神社の御神徳「縁結び」が企業や両国民との縁を結び、本プロジェクトに繋がったと感じています。
シラチャ小國神社は日本文化や伝統を感じられる場所として、日本人の心の拠り所となることでしょう。
 

 
 
■神社概要
神社名     : シラチャ小國神社
御祭神     : 大己貴命(おおなむちのみこと)
御神徳     : 福徳円満・家内安全・縁結び・開運厄除・諸産業及び医療の発展
鎮座地     : 9 Soi Si Racha-Nong Yai Bu 6, Tambon Surasak, Amphoe Si Racha, Chang Wat Chon Buri 20110, Thailand
創 建     : 2024年(令和6年)10月25日
例祭日     : 10月25日

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