収穫祭の習わし 「十日夜」と「亥の子祭り」

毎年10月31日に行われる行事といえば“ハロウィン”。
仮装イベントのような意味合いで近年日本でも人気ですが、本来農作物などの収穫や自然に感謝したり、翌シーズンの豊作を願うための海外行事です。
では日本において同様の収穫祭は存在するのでしょうか?
東日本の収穫祭 「十日夜(とおかや)」
東日本を中心にした旧暦10月10日(2023年は11月10日金曜日)に行われる収穫祭で「十日夜(とおかや)」と呼ばれる収穫祭があります。「刈り上げ十日」とも言い、稲刈りが終わって田の神様が山に帰る日とされています。
行事内容は地域により様々です。稲の収穫に感謝し、田んぼを見守ってくれたかかしを十日夜の日に持ち帰りお団子やお餅をお供えする「かかしあげ」や、稲の茎を束ねた鉄砲で地面を叩きながら唱えごとをして地面の神を励まし、作物にいたずらをするモグラを追い払う「わらでっぽう」などがあげられます。

西日本の収穫祭 「亥の子祭り(いのこまつり)」
東日本の十日夜に対し、西日本では同様の収穫の祭りとして「亥の子祭り(いのこまつり)」
が伝えられています。
亥の子の由来は古代中国の宮廷行事にあり、十二支の亥の月にあたる旧暦10月の亥の日(2023年は11月1日)、亥の刻と呼ばれる21時~23時に穀物の入った餅を食べると無病息災に暮らせるという信仰がありました。
また、子供をたくさん産むイノシシにあやかって子孫繁栄を願う意味もありました。
日本には平安時代に貴族の間に広まりましたが、丁度収穫の時期ということもあり収穫のお祭りとして一般に広まりました。

亥の子餅の他、家内安全を願い子どもたちがひとつの石に多くの縄を付け、家の庭に打ちつけて跡をつける「亥の子づき」も有名です。
奇跡の米 伊勢ひかり
国内外問わず、秋には各地で収穫祭が行われます。
大自然の恵みを分かち合い、みんなで祝う収穫祭は人を豊かにしますね。
神棚の里各店舗では、毎年ご好評をいただいている「奇跡の米」と呼ばれている
伊勢神宮に奉納されている大変縁起の良いお米、
伊勢ひかりを10月7日より数量限定で販売を開始いたします。
ぜひ神棚にもお供えくださいませ。
