春を祝う-桜と神の繋がり-

やわらかな春風に心華やぐ季節となりました。
ご入園・ご入学・ご入社を迎える皆さま、心よりお祝い申し上げます。
新生活への切り替えは「新しい自分」を発見できるチャンスでもありますね。
私たちが実りある日々を祈るように、昔からこの時期は神さまのご加護のもと、
無事に実りの秋を迎えることができるように祈る大切なお祭り、「春祭り」が全国各地の神社で執り行われているそうです。
古くからの風習
春祭りは、私たちの人生の大きな節目でもある春を祝い、一年の無事を祈るお祭りでもあるのです。
我が国では、一年の農耕を始めるにあたり、春のある日に山に登り、花を摘み山の神、田の神をお迎えして祭る風習がありました。
現在でもこの季節に桜を愛でるお花見が盛大に行われるのは、この風習の名残となっています。
日本人が昔から愛でてきた「桜」。
あの儚く美しい桜にはどんな神さまが宿っているのか、とても気になりますね。
桜の神さま 木花之佐久夜毘売命 コノハナノサクヤヒメノミコト
日本にいる八百万の神々の中には「桜」を神格化した神さまもいらっしゃるそうです。
その神さまと言うのが、「木花之佐久夜毘売命(コノハナノサクヤヒメノミコト)」です。
「木の花(コノハナ)」は、「桜の花のように美しい神さま」と言うことを表しています。
富士山とコノハナサクヤ姫との関係

コノハナノサクヤ姫は、活火山である富士山を神格化した「浅間大神(あさまのおおかみ)」と重ねて考えられています。
つまり、富士山はコノハナノサクヤ姫が宿る山ということです。
絶世の美しさをもつコノハナノサクヤ姫の父は山の神オオヤマツミノカミと言われています。
美しい富士山の外見が、山の神の娘であるコノハナノサクヤ姫を思わせたのかもとも言われています。
また、姫が火の中で無事に御子を出産したという言われから「水徳の神」としても崇められ、
富士山の噴火を鎮めてくださるという信仰にも繋がっているそうです。
富士山に鎮座する浅間信仰の総本社
「富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)」は、
富士山をご神体として崇めており、境内には約500本もの桜樹が奉納されています。
富士山本宮浅間大社を中心に約1,300社の浅間神社があります。
この桜の美しい季節にコノハナノサクヤ姫という美しい女神さまのもとへ詣でてみるのもいいですね。
お神札のサイズに合わせて神棚を。
気温もあたたかくなり、神社参拝へ出向く方も増えているのではないでしょうか。
神社でお受けしたお神札、お客様からのお問合せの中で、「お神札が大きくて神棚に入らない」
といったお声を多数いただくことがございます。
お神札を神棚にお納めいただく際にとても重要なのがお神札を置く場所の寸法です。
まだ神棚をご用意していない方はお神札のサイズに合わせて神棚をご新調いただき、
既に神棚がご自宅にある方は神棚のお神札を納めるスペースの寸法を把握した上で、
神社にてお神札をお受けいただくことがお勧めです。
どうしても神棚にお神札が収まらない場合は簡易タイプのお神札立てをご用意くださいませ。

簡易神棚/お神札立てはこちらからご覧いただけます。