神棚の里コラム
2022.11.1

新嘗祭-五穀豊穣に感謝-

新嘗祭 神棚の里

新嘗祭(にいなめさい)とは、毎年11月23日に宮中でおこなわれる秋の収穫を祝うお祭りです。

現在では”勤労感謝の日”と呼ばれ、農作を含むすべての仕事に感謝を捧げる日でもあります。

 

新嘗祭の習わし

「新嘗」の、「新」は新穀、つまりその年に穫れた穀物や特にお米のことを指します。

「嘗」はご馳走を意味します。

 

神さまへ天皇が新穀を奉りその新米を神さまと共にいただく習わしが2000年以上も前からあったと言われおり、古事記にも天照大御神(あまてらすおおみかみ)が新嘗祭を行ったという記載があります。

 

新嘗祭では、新米を炊き、新酒の白酒(しろき)と黒酒(くろき)をいただく。

これらは”共食”の意味合いがあり、一年の節目とされる最も大事な祭事と言われています。

 

昔は神さまや天皇が新穀を召し上がる新嘗祭が終わるまでは、新米を食べることを慎み、

秋の実りに感謝する「物忌み(ものいみ)」の時期とされていたそうです。

物忌み:ある期間中、ある種の日常的な行為を控え、穢れを避けること

 

宮中で行われる儀式

新嘗祭 神社

毎年11月23日の夜から24日の未明にかけて宮中の神嘉殿(しんかでん)という場所にその年に収穫された穀物をお供えします。

この時に天皇陛下自らがその年の新穀で作られた食事を天照大御神と天神地祇(てんじんちぎ:全ての神々)へ神膳をお供えし、陛下自らも食事を共にされます。

 

そして、朝になるとお召し物を替えて再び神さまにお食事をお供えし、ご奉仕されます。

神さまと食事を共にされるのは、天皇陛下だけができること。

新穀で神さまをおもてなしすると同時に、天皇陛下自らも新穀を食すことによって新たなる力を得て、次の年の五穀豊穣を約束する行事が「新嘗祭」です。

 

このように新嘗祭は現代においてもなお行われており、神さまにその年の穀物が収穫できたことを感謝し、次の年もまた収穫できることを願う国家のとても大切な祭事として受け継がれています。

私たちも11月23日の祝日の意味を理解して、目の前にある食べ物に、そして働いている人たちに感謝の気持ちを込めて過ごしたいものですね。

 

伊勢神宮への奉納米「伊勢ひかり」

神棚の里の各店舗では、毎年伊勢神宮にも奉納している「伊勢ひかり」を期間限定でご用意しております。

新嘗祭 神饌 お供え物

伊勢ひかりの由来

酷い台風が伊勢地方一帯を2度も襲いました。

神さまに捧げるお米を作っている伊勢神宮の御神田(ごしんでん)も例外なく被害を受け、収穫間際の稲が全てなぎ倒されてしまいました。

しかし、その中にすくりと立ち、黄金に輝く稲がありました。

その稲のDNAはどの品種にも該当しない新種の稲だったことから「神業」として話題になりました。

伊勢ひかりは病気に強く耐久性があり、他の品種と比べ、一穂あたりのモミの数が多く、その点も縁起が良いと言われております。

 

「伊勢ひかり」は神棚の里 各店舗にてお求めいただけます。

648円(税込み)

※オンラインストアでの取扱いはございません。

 

店舗案内はこちらからご確認いただけます。

https://shizuokamokko.com/shop/

 

 

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